建築ニートの建築放浪記

アトリエ事務所をころころと転職している建築的ニートの所感

有名事務所でインターンをはじめたが、皆リア充すぎて辛い

某有名建築事務所に就職インターンとして入って3週間が経った。

建築をやってる人なら一度は名前を聞いたことあるくらい有名だ。

社員数は40名弱。20代が多く、男女比は64くらい。

スタッフは明るい人が多く、笑顔が絶えない。

社保完備。事務は完全に分業制。

申し分ない。

ニートにとっては申し分ないほどの環境だ。



ただ一つ問題がある。

今まで笑わない、しゃべらない環境で働いてきた私は

笑顔の絶えない、このなごやかな職場に慣れることができない。

ご飯一緒に食べに行きましょうと誘われれば、金をゆすられるのではないかと疑う。

優しく教えてもらえば何か裏があるんじゃないかと疑う。

男女仲がよく、皆が裏で付き合ってるとしか思えない。

皆がコミュ力が高く、リア充に見える!!



殺伐とした前職では質問しようと寄れば斬られる。背中見て覚えろ。話しかけんじゃねぇ。のようなトップダウンの社風だったので今の職場のボトムアップ的な雰囲気に慣れることができない。


ブラック事務所の後遺症に苦しめられている。




そしてなにより一番やばいのが

若い人との話し方を忘れてしまっていることだ。

こんなに多くの若い男性と出会うのは2.3年ぶりでどぎまぎしてしまう。完全に挙動不振なインターンである。



そして事件は起きた。

先日社員6人と夜ご飯を食べる機会があった。和気あいあいとした雰囲気だ。

料理が出てくるまで時事問題クイズをしようという話が出た。

社員の皆さんは携帯でクイズをぐぐっていた。その間がきまずく、即興でクイズを出さねば!と思い無い脳みそをフル回転させた。





1ヶ月前私は選挙関連のバイトをしていた。





そうだ選挙の問題だ。私は問題を閃いた。


突然口を開く無口なインターン



「じゃ、じゃあこの前の選挙で野党第1党になったのはどこの政党でしょう。」





空気が凍った。

突然のガチな時事問題になごやかなムードが一転した。


しまった。完全に話題のチョイスミス。

こんな問題出してもモテない。

むしろひかれる。

上野のパンダの赤ちゃんの名前はなんでしょう。ぐらいにしとけばよかった。


しかし口から出た言葉は戻らない。


朝から晩まで働いている正社員はニュースを見る暇さえないのだった。


冷や汗をかく私。

完全に話題の選択を間違えたのにあとに引き返せない。

淡々と政治情勢について解説しその場をのりきった。


その日から私は、中華料理屋で政治情勢について解説するやばいやつ扱いをされている。




このインターンが終わる2ヶ月後にはみんなが楽しめるような時事問題が出せるようになりたい。あわよくばこいつかわいいな~みたいなモテる話題を提供し、雪辱を果たしたい。


しかしそれができるようになっても正社員登用されるかどうかは定かではない。